まったりゆったり



すっきりと晴れ渡った空。
強い日差し。
その下で真田幸村と猿飛サスケはいつものように仲むつまじい姿をあたりに見せつけていた。
「サスケ!次は何処に行きたい?」
「はぁ!?まだどっか行くのかよ?もう帰ろうぜ?暑いし。」
じりじりと照りつける太陽にサスケはいい加減うんざりしていた。
「何言ってるのサスケ!今日はまだまだこれからだよ〜?ほら、どこに行きたい?今日はどこにでも連れて行ってあげるよ?vv」
一方幸村は何処吹く風である。
「あぁ〜わかったよ・・・。でも別に幸村が行きたいトコでいい。」
「え〜?遠慮しなくていいんだよ〜?」

──幸村と一緒ならどこでもかまわない。

なんて言葉、決して口に出したりはしないけれど。

「んん〜仕方ないなぁ。じゃあ市にでも行っか!」
「・・・そこでいい。」

市はいつものように活気づいていて人がいっぱいいた。
そんな場所では余計に暑いのは当然のことで・・・。
「あちぃー!!!」
「あはは!サスケは暑がりだなぁ。ボクなんて全然平気なのに。」

・・・コイツ絶対人間じゃねぇ。

それにしても暑い。
とうとう我慢できなくなったサスケは、ちょっとだらしないとは思いつつも上着を脱いで中に着ていたタンクトップ一枚になった。
これで少しは涼しくなるだろう。
「サスケ・・・。」
「ん?」
呼ばれて幸村を見上げる。
しかし幸村は何も言うことはなくただじぃ〜っとサスケを見つめている。
「な、なんだよ。」
その視線がどうにもくすぐったくてサスケは身じろぐ。
「ちょっとおいで。」
「え!?」
そう言って幸村はサスケの腕を引く。
「ちょっ!?幸村!?待てって!」
サスケが言うのも聞かずに幸村はずんずんと進んでいく。
そして人通りの少ない裏路地に入ったところでやっと幸村は足を止めた。
「ど、どうしたんだよ幸村!?」
幸村はそれにこたえることはなくサスケの両腕をつかむと、近くにあった壁に押さえつけた。
腕にかけていた上着が地面に落ちる。

そして幸村はサスケの首筋に唇を落とした。
「───んっ!幸村やめ──っ!!」
どんなに抵抗しても幸村に捕まれた腕はびくともしない。
しかし次の瞬間、幸村はあっさりとサスケを解放した。
サスケの首筋にはくっきりと赤い痕。
「───え?」
「えへへvサスケがボクのものだっていう証拠vv」
「は・・・はぁっ!?」
「だってーそんな格好してたらみんなに見られちゃうでしょー?」
「・・・は?」
「だからホラ。」
そう言って幸村は先程自分がキスマークをつけたサスケの首筋にそっと触れる。
「ボクのものだっていう印があれば安心でしょ?」
「はぁぁあっ!?」
「よし!もう安心だから行こっか!」
「こんなんついてたら恥ずかしくて歩けねぇよ!!馬鹿っ!!」
「なんで?みんなに見せつけてあげればいいんだよ〜vv」
「ふっ、ふざけんなーっ!!!!」
それでも余裕の笑みを浮べ続ける幸村には悔しいけど絶対適わない。
「上着なんて脱ぐんじゃなかった・・・」
後悔すでに遅し。
サスケの頬は先程よりも明らかに火照っていた。
「あちぃ・・・」
「ほら、サスケ!早く早く!」
サスケはふと差し出された手を少し戸惑いながらつかむ。
それに幸村は満足そうに微笑んで、二人はゆっくりと歩き始めた。
自分の少し前を楽しそうに歩く幸村を見て、幸村の前ではもう二度と上着は脱ぐまいと堅く誓うサスケなのであった。











*****
うわぁ〜!バカップル!!(汗)
暑いうちにアップしようと思っていたんですが、最近めっきり寒くなってきて慌ててアップ;
この話は、私が見た夢の内容だったりします。
夢のなかで、友人から幸サスの小説メールが届いて、その小説がこんな感じだったんです(笑)
だいたいは話の通りなんですが、違うのは場所が現代だったことと、サスケが袈裟を着ていたこと。(笑)
お坊さん!?
剃髪はしていなかったんですが。(笑)
何でお坊さんだったんだろう・・・?
とても不思議な夢でした(笑)





2004.08.21


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